据付型食洗器の設置に苦闘した話(問題編)
2019年11月28日
【新・三種の神器】と(家電メーカーにゴリ押し)されている、
ロボット掃除機 ・ 全自動洗濯乾燥機 ・ 食器洗浄機。
その中で導入ハードルが高いとされるのが、設置作業が必要な食器洗浄機です。
特に賃貸物件では、【ビルドイン型食洗器】は初めから対象外
……そりゃ自分のものじゃないキッチンを勝手に改造・リフォームしたら不動産屋に怒られます
(弊社も当然、怒ります!)。
まあ【食器洗浄機付き物件】もありますが、数が少ないし賃料も嵩むので今回は置いといて。
よって賃貸で使うなら、大抵は【据付型食洗器】。
わたし(弊社HP更新担当)が自宅に導入したのもこちらです。
で、この据付型。メーカー様は【設置も取り外しも簡単】と言っているんですが、実際のところはどうなのか?
もちろん人や物件によって違うとは思いますが──――私の場合は大苦戦。
今回はその、悪戦苦闘した記録です。
食洗機を購入、設置準備。
据付型食洗器を導入するまでの手順は、おおむね以下の三段階。
① 家電量販店やネット通販で食洗器を購入。
↓
② 自宅の水栓を確認⇒食洗器取付に必要な分岐水栓を購入。
↓
③ 「①」で購入した食洗器本体+「②」で購入した分岐水栓を納品、自宅の水栓に取り付ける。
ヤマ■電機で本体購入した私の場合、
購入と同時に「②:分岐水栓の確認+発注」,「③:取り付け作業」の手配もヤマ■様にお願いしました。
この時点での所要費用は、
【①食洗器の本体価格:約60,000円】
+【②分岐水栓価格: 約12,000円】
+【③作業料: 約5,000円】
⇒総額、おおよそ 77,000円
……これで終わると思ってたんです、この時は。
トラブル発生……「自分、専門はエアコンですから」
ところが「③」の取り付け日当日。
食洗器本体と分岐水栓は無事に納品され、
一緒に来られた作業員の方が取付作業に取り掛かって、
──から、約10分後。
作業員「はずれません」
わたし「え?」
作業員「設置済み水栓の蛇口が取り外せないので、持ってきた分岐水栓が取付できません」
わたし「マジで!?」
作業員「これ以上力を込めると、水栓がベキッと壊れるかも」
わたし「なんとかならんの?」
作業員「自分、専門はエアコンですから。作業料は返金するんで、水道の専門家を自分で手配してください」
マジですかー、と項垂れつつ、その日は作業員にお帰りいただいて。
後日、水道の専門業者を改めて手配。
この時点での所要費用は、
【①食洗器の本体価格: 約60,000円】
+【②分岐水栓価格: 約12,000円】
+【③作業料: 約5,000円】
+【水道専門業者の基本料金:約5,000円→0円(初回キャンペーン)】……new!
+【水道専門業者の蛇口交換費用:約12,000円】……new!
-【③作業料→後日、店舗で返金: 約5,000円】……new!
⇒総額、おおよそ 84,000円
……ま、まぁちょっと高くなっちゃったけど、これくらいなら許容範囲!
……………………そう、本当に「これくらい」だったなら。
さすがは水道専門業者……「この分岐水栓だとウチのルール上、作業できません」
そして後日(食洗器納入から1週間後)、水道専門業者様にご訪問いただき、作業開始!
──から、約20分後。
専門業者「はずれません」
わたし「え? (デジャブ)」
専門業者「あとこの分岐水栓(ヤマ■で買ったヤツ)だとウチのルール上『水漏れの可能性が捨てきれない』ってことで、作業できません」
わたし「マジで!?」
専門業者「作業するには水栓自体を新しいモノに変更する必要が」
わたし「なんとかならんの?」
作業員「ルールですから。こちら新しい水栓の見積もりと、あと作業できなかった本日は無料ですけど、次回は初回じゃないんで基本料金もちゃんといただきます」
マジですかー、と項垂れつつ、その日は御見積書だけ貰ってお帰りいただいて(デジャブ)。
いただいたお見積りを今までの諸費用に足すと、
【①食洗器の本体価格: 約60,000円】
+【②分岐水栓価格: 約12,000円】
+【③作業料: 約5,000円】
-【③作業料→後日、店舗で返金: 約5,000円】
+【水道専門業者の基本料金: 約5,000円】……約5千円、up!
+【水道専門業者の蛇口交換費用:約22,000円】……約1万円、up!
+【新しい水栓の購入費用: 約40,000円】……new!
+【新しい分岐金具の購入費用: 約10,000円】……new!
+【水栓取り付け諸経費: 約7,000円】……new!
⇒総額、おおよそ 156,000円
……………………どうしてこうなった!
不動産会社への連絡 + 価格削減!
なおこの水道専門業者からの御提案――価格以上に怖いのが、実は【水栓自体を新しいモノに変更】という部分。
賃貸物件に付いている水栓は、当たり前ですが物件オーナー様の所有物
……人様のモノを勝手に引っこ抜いて交換してはいけません。
なので物件管理している不動産業者様に「もっといいヤツにするから、交換させて―」
と懇願――なんとか許可してもらえました
(許可いただくまでのやり取りの期間、約10日⇒この時点で食洗器納入から2週間半経過。
なおこの時点で、交換前の水栓はブッコワス予定だったので
『原状回復が条件で(=退去するときは交換前の水栓に戻して出て行ってね♪)』
と言われたら、そこで試合終了でした
……水道業者によると、ここで許可がもらえずに食洗器導入できない賃貸物件もあるんだとか)。
これで作業できることは確定したので、問題は値段。
業者から提案されたのと同じ水栓がAmaz●nでも出品されていたので、そちらを購入
(発注→納品までの所要時間、数日⇒この時点で食洗器納入から3週間経過)。
さらに既に購入済みだった水栓はヤマ■に連絡して、後日返品・返金。
【①食洗器の本体価格: 約60,000円】
+【②分岐水栓価格: 約12,000円】
-【②分岐水栓→店舗で返金: 約12,000円】……new!
+【③作業料: 約5,000円】
-【③作業料→後日、店舗で返金: 約5,000円】
+【水道専門業者の基本料金: 約5,000円】
+【水道専門業者の蛇口交換費用:約22,000円】
+【新しい水栓の購入費用: 約17,000円】……約2万3千円、down!
+【新しい分岐金具の購入費用: 約8,000円】……約2千円、down!
+【水栓取り付け諸経費: 約7,000円】
⇒総額、おおよそ 119,000円
だいぶお安くなりました(本体価格の二倍近いことからは目を逸らしつつ)。
食洗機導入:最終決算 + 所要期間
水栓がAmaz●nから届いて、改めて水道専門業者に連絡
(から、実際の作業日まで約1週間⇒食洗器納入から、とうとう1ヶ月経過)。
水栓交換作業を行ってもらい──またしてもトラブル(もう堪忍して!)。
専門業者「はずれません」
わたし「また?」
専門業者「錆びついてて動かないので、サンダー使って切断するしかないかも」
わたし「サンダー?」
専門業者「サンダー」
わたし「なにそれこわい」
なお最終的に安全面からサンダーは使用できず、
既存の水栓は鑿でガンガンぶったたいて強引に解体しました。
既存の水栓が
錆びて取り外せないので
鑿で叩いてぶち壊した!
まぁ、これだけ錆びてたら……
取り外せないのも納得です。
これで若干の追加費用が発生し、最終に掛かった費用は
【①食洗器の本体価格: 約60,000円】
+【②分岐水栓価格: 約12,000円】
-【②分岐水栓→店舗で返金: 約12,000円】
+【③作業料: 約5,000円】
-【③作業料→後日、店舗で返金: 約5,000円】
+【新しい水栓の購入費用: 約17,000円】
+【新しい分岐金具の購入費用: 約8,000円】
+【水道専門業者作業費、総額: 約45,000円】……new!
⇒総額、おおよそ 130,000円
また期間としては1ヶ月を要しました。
意外と大変な食洗器取付、対策は……
まぁわたしの場合は特殊な事例だと思いますが──
自分の物件が『特殊な事例』かは、実際に取り付けてみるまで分かりません。
では賃貸物件では、取付できるか不明なままとりあえず食洗器を買うしかないのか、というと……
それを解決するための対策は、次回の記事で紹介いたします。